1965年生



 壺屋もこの11月で開廊20年目を迎えました。ひとえにご愛顧を頂戴したお客様と、こころあるモノづくりのお蔭と、心の底から感謝申し上げております。
 開廊以来、数々の個展企画展を開催させていただきました。未だに伝説となっている15年前の金重巖作品頒布会(第2回展)もそのひとつです。花器のみによる頒布会で、作り手の意向で初日は夕方からの開催。夕やみ迫る店内の景色に映える花器は、その姿と相まって幻想的な風景を醸し出し、今も脳裏に焼き付いています。
 2年余り前、金重巖というものづくりに壺屋20周年記念展として「壺二十点」での企画を依頼しました。少し時間が欲しいという申し出、作り手としての時間軸の大方をこの2年に注ぎ込んでくれたようです。
 そうして出来上がってきた「壺」は、この20年の彼との歩みを物語るように、凛とした迫力のある姿を現してくれました。たまたま一緒に訪問していた家人が、その姿を見るなり「巖さん、また夕方から展覧してもいいですか?」と言い出し、あれよあれよという間にそんな話が進んでいました。帰路、夕陽がまぶしい日生の海岸を眺めながら、この20年の彼との歩みをあらためて噛みしめ、凝縮した2日間の限定で開催しようと決めました。それも天皇誕生日とクリスマスイブに。そんな頒布会が幕を開けます。
 2017年12月23日午後3時、お時間が許しますればどうぞお越しください。金重巖というものづくりの、恐ろしいほどの魂の叫びをご覧いただきます。
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